ローコストで高気密高断熱住宅をつくるには

ローコスト住宅断熱気密

昔の日本住宅と言えば隙間風が入って来るような「夏は暑くて冬は寒い家」をイメージされる方も多いのではないでしょうか。

日本が「住宅後進国」と呼ばれていた理由が「低気密・低断熱」にあった事は言うまでもありません。1999年に日本でも次世代省エネルギー基準が設けられ、やっと欧米の住宅基準の最低レベルに達したとされています。

2020年省エネ基準適合義務化こそ見送られる事となりましたが、ZEH住宅の推進など、大手ハウスメーカーだけではなくローコスト住宅メーカーでも、今は一定水準以上の「気密性」「断熱性」が求められる時代となっています。

高気密・高断熱住宅のメリットとしては、「夏に涼しく冬に暖かい」といった「住み心地」に直結するものだけではなく、冷暖房効率の上昇に伴う電気代の節約など環境に配慮した「省エネ性」、また気温の変化による※ヒートショックなどを減少させる「健康への配慮」などが挙げられます。

※ヒートショックとは
ヒートショックとは、家の中の急激な気温の寒暖差で血圧が乱高下する事で様々な健康被害を引き起こす事。心筋梗塞や脳卒中などの報告が多く、東京都健康長寿医療センター研究所の発表では「1年間の死者が1万7000人超と推測され、その死亡者数は交通事故による死亡者数(約4600人)を遥かに上回る」と報告されています。

もう昔の日本住宅のような隙間風が入って来るようなマイホームを建てる時代は終わりです。これからの住まいは「高気密高断熱住宅」が基本になると考えましょう。では、価格の安いローコスト住宅メーカーでも「高気密高断熱住宅」を実現する事は出来るのでしょうか。

断熱性能を向上させる為には壁の中や屋根などに断熱材を詰め込みますが、超ローコスト住宅の場合はコスト削減で性能の低い断熱材を使用される可能性が極めて高いからです。
また、断熱性能向上に重要な窓断熱に関してもコストの低いものを採用しているので、現代の省エネ水準に合う「高気密高断熱住宅」を実現するのは難しいと考えた方が良いでしょう。

勿論、断熱性能を向上させる為に「断熱材のグレードアップ」や「窓断熱の強化」を追加費用を払う事で行う事は出来ますが、数百万円の単位の追加費用が必要になります。
また、本体価格1000万円以下の超ローコスト住宅メーカーの場合、気密性を軽視した家づくりを行っている可能性が高いので、どんなに断熱材や窓断熱にお金を掛けても、現代の省エネ水準には到底届かない可能性があります。

そもそも断熱材や窓断熱の強化に数百万円単位の追加費用が必要になってしまうのなら、初めからマイホーム計画の予算を1500万円前後まで拡大して、丁寧な施工を行ってくれるハウスメーカーで高気密高断熱住宅を目指すべきです。

CHECK POINT

どうせ同じ金額を支払うのなら、高気密高断熱住宅が得意な会社とあまり実績がない会社、どちらに依頼したいですか?

マイホームを建てて一番後悔しているポイントとして常に上位に挙がるのが「室内の暑さ・寒さ」です。断熱材は一度施工してしまうと、壁を壊さない限り変更する事が出来ません!
絶対に後悔・失敗しない為には必ず「カタログの数値」で比較してみて下さい!気密性・断熱性が得意なハウスメーカーは必ずカタログに数値を掲載しています!もし掲載していない会社を見つけたら「自信がない」と判断すべきでしょう。

事前に「カタログ数値の比較」をやっておけば、ローコスト住宅でも断熱性・気密性の失敗を飛躍的に減らす事が出来ます。「他人のフリ見て我がフリ直せ」ではありませんが、家を建てて失敗・後悔している人と同じ失敗をしないように、事前に必ずカタログ数値で比較をしておきましょう。

本体価格1000万円以下の超ローコスト住宅では「高気密高断熱住宅」を実現するのは難しいですが、予算を1500万円前後まで増やす事が出来るなら、十分な選択肢が生まれて来ます。では、ローコスト住宅で高気密高断熱住宅を目指す為には、どのハスウメーカーに依頼を出すのがベストなのでしょうか。このページでは「断熱材の種類や性能」「窓断熱の重要性」、そして「高気密高断熱住宅が得意なローコスト住宅メーカー」について解説したいと思います。

ローコスト住宅で採用したい断熱材の種類と性能

基本的に断熱材は住宅の壁の中や外周などに敷き詰める事で断熱効果を発揮します。
断熱材には「熱伝道」「対流熱」「放射熱」の3つの熱要素をブロックする役目を担いますが、基本的に「熱伝道」が低ければ低いほど「断熱効果が高い」とされており、熱伝導率の低いものほど価格が高くなります。断熱材には多くの種類が存在しますが、大きく分けると「繊維系」「発泡プラスチック系」「天然素材系」に分ける事が出来ます。

繊維系断熱材

木質繊維を使用しているものと無機質系の繊維を使用しているものがあります。繊維の中に細かい空気層を設ける事で外気をブロックします。コストが低いのでローコスト住宅メーカーでも良く使われている断熱材です。

グラスウール
・無機繊維系
・熱伝導率:0.033~0.050
ガラス繊維からつくられる断熱材で「価格が安い」のでローコスト住宅で一番使用されています。「火に強い」「吸音性がある」などのメリットがあります。「湿気に弱い」デメリット面も。
ロックウール
・無機繊維系
・熱伝導率:0.035~0.047
玄武岩やスラグなどが主原料で、グラスウールに近い断熱材です。「価格が安い」「火に強い」の他に「はっ水性」に強いですが「湿気には弱い」という弱点もあります。
セルロースファイバー
・木質繊維系
・熱伝導率:0.038~0.040
パルプや古紙などを粉砕して繊維状にしたのが木質繊維系断熱材です。植物由来の断熱材なので白アリに弱そうなイメージがありますが、ホウ酸や硫酸アンモニウムを加える事で「防虫性」「耐火性」を向上させています。隙間無く施工する事が出来ますが「価格が高い」ので、ローコスト住宅メーカーではあまり取り扱っていません。
インシュレーションボード
・木質繊維系
・熱伝導率:0.040~0.049
木のチップを水と一緒に加熱し、接着剤や合成樹脂と混ぜてボード状に成型した断熱材です。別名ファイバーボードと呼ばれていて、「吸音性が高く」「加工がし易い」などのメリットがあります。その反面「シロアリに弱い」「燃えやすい」などのデメリットもあり、一般的な断熱材に比べると「断熱効果が低い」ので、サイディング外壁の下地などで採用される事が多いです。

発泡プラスチック系断熱材

プラスチック系の素材を発泡させて内部に細かな気泡を閉じ込める事で外気をブロックします。ガスを閉じ込めるタイプのものがありますが、価格はやや高めです。

ビーズ法ポリスチレンフォーム
・発泡プラスチック系
・熱伝導率:0.024~0.043
ポリスチレン樹脂を発泡させた断熱材で、発泡スチロールと同じ素材です。軽量で加工し易く水を吸わないので「結露に強い」ですが、「熱に弱い」という弱点もあります。そして意外かもしれませんが、無機繊維系に比べると「価格が高い」ので割高に感じてしまうかも。
押出法ポリスチレンフォーム
・発泡プラスチック系
・熱伝導率:0.024~0.043
ビーズ法とほぼ同じ素材ですが、こちらは発泡させながら押し出して施工します。ビーズ法よりもプラスチックの粒子が細かいので、より高い「断熱性」に期待出来るでしょう。ビーズ法と同じく「熱に弱い」のが弱点です。
硬質ウレタンフォーム
・発泡プラスチック系
・熱伝導率:0.023~0.040
ポリウレタン樹脂に発泡剤を加えた断熱材です。現場発泡で施工する場合が多く、隙間なく施工出来るのが大きな特徴。非常に優れた熱伝導率で「断熱効果が優秀」ですが、「火に弱い」といった弱点もあります。「価格が高い」ので、ローコスト住宅メーカーでは殆どがオプション採用になります。
フェノールフォーム
・発泡プラスチック系
・熱伝導率:0.019~0.036
フェノール樹脂に発泡剤や硬化剤を加えたもので、熱で硬化する特徴があります。「火に強く」「有毒ガスの発生が無い」ので安心です。世界最高水準の「断熱性能の高さ」がありますが、「価格もかなりの高額」です。

天然素材系断熱材

羊毛やコルクなどの天然素材を基に作られた断熱材です。環境に優しく、万が一の火災時でも有毒ガスを出さないなどのメリットがありますが、高額な為ローコスト住宅メーカーで使用される事はほぼありません。

羊毛
・天然素材系断熱材
・熱伝導率:0.039~0.049
羊毛に安全性の高い防虫処理を施した断熱材です。「高い調湿力」があり、湿気を吸湿・放湿する事で空気をためて断熱効果を発揮します。絨毯などでも使われる素材で「耐久性も高い」ですが、「価格が高い」のがネックで、現時点では富裕層向きの高級注文住宅以外では使われる事はほぼありません。
炭化コルク
・天然素材系断熱材
・熱伝導率:0.037~0.045
コルクと言えばワインの栓などで使われていますが、同じ原料を炭化させたものです。空気をたくさん含んでいるので「調質効果がある」「吸音性に優れる」などのメリットの他、コルク樫にはもともと「防虫効果がある」とされているのも強調材料。環境に優しい天然素材ですが、「価格が高い」ので富裕層向き注文住宅以外では中々お目にかかれない断熱材です。

ローコスト住宅でも軽視禁物!窓断熱の重要性

マイホームの断熱性能と言えば「断熱材」に注目しがちですが、実は「窓断熱の方が重要」な事をご存知でしょうか。

夏に流入する熱の割合
窓75%/外壁12%/屋根5%/その他8%
冬に流出する熱の割合
窓50%/外壁20%/屋根5%/その他25%

上記のように夏は約75%が窓から室内に外の暑さが入って来て、冬は約50%が室内で暖めた空気が窓から損失してしまう事になります。窓断熱を軽視していては高気密高断熱住宅は有り得ないという事が判ると思います。

窓断熱とは「窓ガラス」と「窓サッシ」の事で、少し古めの日本住宅では「アルミサッシ」に「単層ガラス」が使われていました。この組み合わせは熱損失が非常に大きく、日本が「住宅後進国」とされていた大きな要因でもあります。

近年の注文住宅業界ではやっと窓断熱に注力するようになり、複層ガラスや樹脂サッシを採用するところが増えました。ローコスト住宅メーカーでも窓断熱に注力するところが増えて来たのも良い傾向です。

ローコスト住宅で採用したい窓ガラスの種類と性能

シングルガラス
昔の日本住宅の主流でした。「断熱効果が低い」「結露し易い」ですが、「価格が安い」メリットもあります。現在も賃貸物件などはコストを下げる為にシングルガラスが採用されているところが多いです。どんなに価格が安くてもシングルガラスの採用は避けるようにしたいですね。
ペアガラス(2枚ガラス)
2枚のガラス板で構成する事で「中空層」をつくる事が出来ます。シングルガラスに比べて「断熱効果が高い」ですが、「価格が高い」などのデメリットもあります。その中でも、現在多くのハウスメーカーが標準仕様として採用しているのが「LOW-Eペアガラス」です。ガラスに「Low-E金属膜」という金属膜が貼られていて、紫外線や日射熱を防ぐ効果があります。
トリプルガラス(3枚ガラス)
3枚のガラス板で構成するので「中空層」を二重にする事が出来ます。ペアガラスに比べて更に「断熱効果がとても高い」ですが、「価格もかなり高額」です。高気密高断熱住宅を取り扱う《一条工務店》などでは標準仕様ですが、殆どのハウスメーカーでは有料オプション扱いです。

一部富裕層向きの高級注文住宅などでは5層ガラスなどが採用される事もありますが、殆どのハウスメーカーでは「シングル~トリプルガラス」を採用するのが主流です。尚、ペアガラス以上は「中空層」をつくる事が出来るので、中に断熱効果の高い空気やガスを入れる事が出来ます。

中空層の断熱性能
真空>クリプトンガス>アルゴンガス>乾燥空気

ローコスト住宅メーカーも殆どが「LOW-Eペアガラス」を標準仕様としていますが、注目は「中空層に何を採用しているか」です。乾燥空気ではあまり窓断熱に力を入れているとは言い難いですし、真空やクリプトンガスを採用していれば「窓断熱に力を入れている」と考える事が出来るでしょう。

ローコスト住宅で採用したい窓サッシの種類と性能

アルミサッシ
古い日本住宅などで主流として使われていたのがアルミサッシです。アルミは軽くて丈夫で「価格が安い」「耐久力がある」のが特徴ですが、熱伝導率が高く「断熱効果が低い」サッシです。現代でも賃貸住宅などではコスト削減の為に採用される事が多いです。どんなに価格が安くても極力アルミサッシを採用するのは避けるようにしましょう。
アルミ樹脂複合サッシ
室外側に耐久力のある「アルミサッシ」、室内側に断熱性の高い「樹脂サッシ」を採用した複合モデルで、多くのハウスメーカーが標準仕様として採用しています。樹脂サッシに比べると断熱性は劣りますが、価格もアルミサッシの1.5倍程度とほどほどなので、コストと断熱性能のバランスの良いサッシとして浸透しています。ローコスト住宅でもこのサッシを最低限採用したいです。
樹脂サッシ
別名「塩化ビニール樹脂」と呼ばれていて、「高い断熱効果」があります。フライパンの取っ手部分にも同じ素材が使用されているので、熱伝導率の低さはイメージし易いのではないでしょうか。主に北欧や北米など寒冷地で主流として使われているサッシで「価格が高い」のがネック。一部の高気密高断熱住宅は標準仕様としていますが、殆どのハウスメーカーでは有料オプション扱いです。
木製サッシ
木材で作るサッシで、樹脂サッシと同等以上の断熱性能があるとされています。欧米では主流のサッシで、デザイン性が優れているのが特徴。無垢材を使用したサッシはキチンと手入れをする事で経年劣化を楽しむ事も出来ます。「価格は高い」ので、高級注文住宅などで採用される事が多いです。
CHECK POINT

ローコストで高気密高断熱住宅を実現するには窓断熱にもキッチリ着目しておきましょう。ハウスメーカーのカタログには採用している窓断熱のスペックが記載されています。どのハウスメーカーがどんな窓断熱を採用しているのかを比較すれば、断熱性能をどれだけ重視しているかも一目瞭然!!まずは無料カタログで各ハウスメーカーの窓断熱に対する姿勢をチェックしてみると良いですよ。

高気密高断熱が得意なローコスト住宅メーカー

断熱材や窓断熱は価格が高いもの程「熱伝道率」が低く、「断熱効果が高い」事が分かりました。つまりローコスト住宅でも価格の高い断熱材にグレードアップすれば高気密高断熱住宅を実現する事が出来ます。
但し、冒頭でお話したように本体価格1000万円以下のような超ローコスト住宅メーカーの場合は、断熱材や窓断熱だけを高価なものに変えても、そもそも気密性を考慮した家づくりを行っていないので、期待ほどの効果を望む事が出来ません。

それなら初めから高気密高断熱に注力しているハウスメーカーに依頼をする方がマストな選択と言えるでしょう。

では、坪単価50万円前後(本体価格1500万円~)のローコスト住宅メーカーの中で「高気密高断熱住宅」を目指したい場合、どこに依頼を出すのがベストなのでしょうか。

主要ローコスト住宅の「UA値」を比較してみた

ローコスト住宅メーカーの断熱性能を図る指標としては「UA値」を利用するのが便利です。

UA値とは
外皮平均熱貫流率の事で、住宅の内側から外へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値の事です。この数値が低ければ低い程、断熱性能が高く、室内温度が快適で省エネ性能も高い事を示します。

近年は、断熱性能を現す「UA値」に関しては公表するところが増えて来ました。
ZEH基準として「UA値」を用いられる事が多いからでしょうか。但し、各ハウスメーカー共に上位グレードモデルの「UA値」を公表していても下位グレードモデルの「UA値」に関しては、公表していない場合も見受けられます。「UA値の数値が悪い=断熱性が低い」訳ですから、見せたくない数字は見せない方針かもしれません。

但し、例え上位グレードモデルであっても高い水準の断熱性能を示す「UA値」を公表出来ているという事は、坪単価50万円以下の下位グレードモデルであっても一定水準以上の断熱性能を期待出来ると考える事が出来るでしょう。何の数値も公表しないところよりも断熱性能に注力している姿勢が伺えますから。それだけ断熱性能を向上させるノウハウを持っている訳ですから、高気密高断熱住宅が得意なハウスメーカーと考える事が出来ると思います。

それではローコスト住宅メーカーの中では、どこの「UA値」が優秀なのでしょうか。
ザックリとですがご紹介したいと思います。尚、下記は平成28年省エネ基準のUA値です。住んでいるエリアと照らし合わせて考えてみましょう。

平成28年省エネ基準

地域区分対象地域UA値
1,2地域北海道0.46
3地域北東北0.56
4地域南東北+新潟,長野0.75
5,6,7地域その他0.87
8地域沖縄

ローコスト住宅 UA値 比較一覧

ローコスト住宅 UA値1位 ヤマト住建
ローコスト住宅 ヤマト住建UA値:0.27(エネージュUWの場合)
ヤマト住建のフラッグシップモデル「エネージュUW」では「UA値0.27」と公表しています。これは注文住宅業界でもトップ級の水準ですが、坪単価50万円以下での購入は難しいでしょう。坪単価50万円以下で狙えそうな「エネージュIP」などはUA値の掲載はありませんので、どの位の断熱性能を実現出来るのかは事前にヒアリングされる事をおすすめします。
ローコスト住宅 UA値2位 ユニテハウス
ローコスト住宅 ユニテハウスUA値:0.28(ZEH50仕様の場合)
ユニテハウスは「ZEH50」の追加オプションを採用すると、「2×6工法」「ダブル断熱」「トリプルガラス窓断熱」など、断熱効果を向上する事が出来ます。追加費用は250万円掛かりますが、本体価格が安い事と気密性に定評のあるツーバイ工法を採用している事から、十分な効果が見込めそうです。カタログ値「UA値0.28」を信じるなら、住宅業界TOP級の断熱性能という事にもなります。
ローコスト住宅 UA値2位 クレバリーホーム
ローコスト住宅 クレバリーホーム UA値:0.28(エネリートの場合)
クレバリーホームの高気密高断熱モデル「エネリート」では、カタログ値で「UA値0.28」を実現しています。高額な「フェノールフォーム」も使用したダブル断熱性高、窓には「樹脂サッシ」を採用しているので、当然価格も高くなります。スタンダードモデルの「CXシリーズ」のUA値は公表されていないので、断熱性能が気になる方は事前に確認を取るようにしましょう。
ローコスト住宅 UA値4位 アイフルホーム
ローコスト住宅 アイフルホームUA値:0.44~0.30(上位グレードの場合)
アイフルホームは2020年4月に新商品「FAVO(フェイボ)」を発売したので、先代モデル「セシボ」の数値になります。上位グレードでは「UA値0.30」を実現しているので断熱性が高いですが、価格もお高め。中間グレードモデルなら「UA値0.44」で、このモデルなら手が届くかもしれません。「UA値0.44」はローコスト住宅としては高気密高断熱住宅と考えて良いと思います。
ローコスト住宅 UA値5位 桧家住宅
ローコスト住宅 桧家住宅UA値:0.56~0.34(HEAT20推奨仕様)
全館空調システム「Z空調」で有名な桧家住宅ですが、標準仕様で硬質ウレタンの「アクアフォーム」が採用されています。他社では殆ど有料オプションの発泡断熱系が標準仕様というのは大きなメリットですね。尚、「HEAT20推奨仕様」のオプションに採用した場合は「UA値0.34」を実現可能なので、ローコスト住宅メーカーの中ではかなり高気密高断熱住宅が得意と考える事が出来るのではないでしょうか。
ローコスト住宅 UA値6位 アエラホーム
ローコスト住宅 アエラホームUA値:0.43~0.39(クラージュの場合)
アエラホームのフラッグシップモデル「クラージュ」は北海道基準の断熱性能を誇る高気密高断熱住宅として「UA値0.39」と公表しています。中間モデルの「プレスト」なら「UA値0.43」、下位モデルの「コスパス」はUA値の公表は行っていません。坪単価50万円以下に抑えるなら要確認とはなりますが、高気密高断熱住宅が得意なローコスト住宅メーカーと考えて良いでしょう。
ローコスト住宅 UA値7位 レオハウス
ローコスト住宅 レオハウスUA値:0.46(大人気の家COCOダブル)
レオハウスの上位グレードモデル「大人気の家COCOダブル」は「木造2×4工法」の工法変更を行い、ダブル断熱を施工しています。カタログ値で「UA値0.46」は北海道ZEH基準と同等の水準です。但し、スタンダードモデルの場合は「在来工法」に「グラスウール」採用なので、あまり断熱性に期待は出来ないかもしれませんね。断熱性能を重視するなら若干予算を超えたとしても「ダブル断熱」モデルを検討したいところです。
ローコスト住宅 UA値8位 アイダ設計
ローコスト住宅 アイダ設計UA値:0.46(ブラーボゼネクト)
価格の安さで有名なアイダ設計ですが、ZEH仕様の「ブラーボ・ゼネクト」は「UA値0.46以下」の北海道基準を指標としています。このモデルは断熱材「硬質ウレタンフォーム」と一体型の高性能オリジナルパネルを採用しているので、かなりの高気密高断熱住宅を期待出来そうです。スタンダードモデルの断熱性能にはあまり期待出来ないので、予算が許すなら「ブラーボ・ゼネクト」を検討したいですね。
ローコスト住宅 UA値9位 アイ工務店
ローコスト住宅 アイ工務店UA値:0.54相当
「大手より約30%安く出来る」と宣言しているアイ工務店ですが、硬質ウレタンフォームの吹付断熱を標準仕様で採用しています。UA値やC値を公表している訳ではありませんが、2020年からZEH仕様を標準仕様としたので、UA値0.54相当を標準仕様で実現する事が出来ると考えて良いでしょう。そういう意味ではアイ工務店も高気密高断熱住宅が得意なローコスト住宅メーカーと考えても良さそうです。
ローコスト住宅 UA値10位 ゼロキューブ
ローコスト住宅 ゼロキューブUA値:0.54(ZEHモデル)
ゼロキューブは基本的には気密性に優れた木造2×4工法を採用しています。断熱工法は加盟の工務店によって取り扱いが替わる場合もありますが、ZEH仕様の「ZERO-CUBE+ZEH」という商品ではカタログ値「UA値0.54」を達成しています。
CHECK POINT
どこのハウスメーカーが「断熱性能に優れている」かは比較すれば一目瞭然です!断熱性能の他にも「耐震性能」や「保証・アフターサービス」も比較したいなら、下記「ローコスト住宅メーカーランキング【厳選20選】」もチェックしてみて下さい。
ローコスト住宅ランキング

【最高かよ!】ローコスト住宅メーカーランキング【厳選20選】

主要ローコスト住宅の「C値」を比較してみた

住まいの断熱性能は「UA値」である程度の判断をする事が出来ますが、気密性能に関しては「C値」という数値で比較を行う事が出来ます。

C値とは
相当隙間面積の事で、建物全体の気密性能の指標とされています。実際に専門の気密測定試験機を使う事で測定する事が可能で、数値が低ければ低い程、家の隙間が少ない家である事が判ります。

国が推進するZEH水準の指標となる「UA値」と比較すると、気密性を現す「C値」に関しては、公表していないハウスメーカーが多いのが実情です。特に気密測定は費用も掛かるので、実際には行わないところが殆どです。特にローコスト住宅メーカーではその傾向が強いようです。

※下記の「C値」に関しては公式ホームページで掲載されているものや、FC加盟店公式ブログなどの気密測定結果で掲載されているもの、または直接ヒアリングしたものを基準にしています。

ローコスト住宅 C値 比較一覧

HM名C値
ゼロキューブ0.4(発泡断熱仕様)
アエラホーム0.47(クラージュ)
アイフルホーム0.61
桧家住宅0.7
サイエンスホーム0.7以下(ZEH仕様)
アイ工務店0.8相当
ヤマト住建1.0以下
富士住建1.0以下
エースホーム1.1以下
泉北ホーム1.4

気密性の参考値としては、高気密高断熱住宅を手掛ける《一条工務店》で「C値0.59」と公表されています。上記のようなローコスト~ミドルコスト住宅メーカーでも、丁寧な施工や断熱のグレードアップを採用する事で同水準まで気密性能を高める事が可能である事が分かると思います。

補足ですが気密性能に関しては、年月と共に数値が下がるものと考えておくべき。
理由としては「木は動くから」です。木造住宅の場合、どんなに精巧に施工を行ったとしても、使用している木が湿気や経年により動く事があります。木が動けば家の隙間が大きくなってしまう可能性がある訳ですね。つまり20年後も30年後も快適な住環境を維持する為には、新築の時点で家の気密性能(C値)は出来る限り数値を小さくするべきです。C値は経年劣化するものだから、出来る限り最初から優秀な気密性能を確保する事が、長く快適な住環境を維持する為のコツです。

ローコスト住宅メーカーで高気密高断熱住宅をつくるには まとめ

ローコスト住宅で新築する際に気を付けたいのが「初期費用の安さだけを見ない」事です。価格の安さは大きな魅力ですが、「ライフサイクルコスト」を見落としたまま契約してしまい、後から「失敗した」「後悔している」と感じている人が後を絶ちません。

ライフサイクルコストとは
マイホームを新築・購入してからその家に住み続けるのに必要な費用の事です。最初に掛かる建設費だけではなく、壊れた個所の修繕費、設備機器の修繕費、または暮らしていくのに必要な光熱費なども含まれます。

気密性や断熱性の低い住宅は「夏は暑く、冬は寒い」ので住み心地が悪いですよね。それだけではなく「冷暖房効率の悪さ」もボディブローのように家計を圧迫していきます。高気密高断熱住宅とそうでない住宅では毎月の電気代が3000円変わる事も珍しくありません。毎月3000円も電気代が違えば、年間で3万6000円、もしその家に50年間暮らした場合は180万円もの差額が生まれる事になります。しかも不快な室温に耐えながらの生活をしながらです。例えば「断熱材をケチってしまったばかりに、毎年2階に熱が篭ってしまい寝室で眠る事が出来ない…」なんて良く聞く話です。これが50年も続く事を想像してみて下さい。せっかくの夢のマイホームがこれではガッカリですよね?

基本的にはお金を掛ければ高気密高断熱住宅を実現する事は出来ますが、坪単価50万円以下のローコスト住宅でも一定水準以上の断熱性能をクリアする事は十分可能です。その為には必ず「比較を行う」事が大切です。

CHECK POINT

ローコスト住宅で一定水準以上の高気密高断熱住宅を実現するには、やっぱり住宅メーカー各社を比較して取捨選択する事が大事!!

高級注文住宅のように坪単価100万円もするようなところに依頼をするのなら、全てを任せてしまっても良い性能かもしれませんが、坪単価50万円以下でより断熱性能に優れたマイホームを完成させる為には、やはり「得意不得意や力の入れ様を比較する事」を怠ってはいけません。必ず「比較検討」を行い各ハウスメーカーの最新のカタログ値を把握する事です(ここでご紹介しているUA値も更新されている可能性があります)!

後から、やっぱりあっちで建てれば良かった…と後悔するにはマイホームはあまりに大きな買い物です。キチンと比較検討さえ行っておけば、ローコスト住宅のマイホームでも、断熱性・気密性が得意であったり、こだわっている住宅メーカーならば十分な断熱性能は確保出来るとお考え下さい!

尚、カタログ一括請求サービスはとても簡単に行う事が出来ます。何か不安のある方も、下記の手順に沿って手続きすれば直ぐに無料カタログを簡単にゲット出来ます。ぜひ読んでみて下さい。

ローコスト住宅カタログ

ローコスト住宅「カタログ一括請求」のすすめ